とても興味深いご意見があったので、転載させていただきます。




> ガッドのジャズってどうなんでしょうか？

JAZZを語れるほど聴いてないし、
実際にその曲を聴いてないのですみませんが・・・（＾＾）

僕はガッドのジャズを聴くと、
「きっと本当のジャズファンは、”ガッドのはこんなのジャズじゃない”って
言うのではないだろうか？」
といつも思います。

というのも、GaddがドラムのJAZZの曲は、なんか、跳ねないといいますか、
偏見かもしれませんが、スウィング（？というの？）しない曲が
多いような気がするからです。
よくわかってないのですみませんが。
でもとにかくアートブレイキーとか、「いかにもJAZZ」って感じのドラマーの
演奏とは全然違いますよね。
音もあんまり乾いた感じがしないですし・・・。


でも、跳ねない代わりに「ドライヴ」する感じがあるので、
演奏としては好きです。
僕はガッドのドライヴ感がたまらなく好きです。

「JAZZとはなんぞや」を分かってないくせに偉そうなこと書いて
すみません。（＾＾）

ちなみに、僕はガッドは基本的にジャズの人じゃなくて
R&Bというかそっちの人だと思ってました。

>明瞭すぎな印象で、スネアのゴーストとか、
>お得意のパラディドル的なオカズが耳につきすぎる気がします。

これもわかる気がします。
GaddでよくあるのはJAZZなのに2拍4拍が妙に強調されすぎだったり・・・。
妙にPOPS調だったり・・・。（僕は好きですけど）
でも７５年ごろはこういうのが新鮮だったのかもしれないですね（＾＾）
僕が8歳のころです（＾＾）







スティーヴ・ガッドが有名になったのがフュージョン全盛期の頃でしたし、当時～現代にかけて、ジャズ自体がジャズから派生した様々な音楽の影響を受けているという、回帰的な状態にあると個人的に思っています。

私がガッドの音楽を言葉にするなら「ジャズよりのフュージョン」って言います。

ビッグバンドやスウィングジャズなんかと比べれば「ジャズ」っぽくないのかもしれませんが、そもそもジャズ自体が変化をし続けている音楽なので、どこまでがジャズでどこからがロックっていう厳密な線引きも難しいのでは？と個人的には思います。

あくまでも、基準点があって、比較対照としてみた場合に「ガッドはジャズじゃない」って話が出てくるのではないでしょうか？



長々とすみません…。

スティーヴ・ガッドのジャズで、私が最初に衝撃を受けたのは、やはりミシェル・ペトルチアーニ（Pf）とアンソニー・ジャクソン（Ba)とやったトリオのバンドのやつですね。

東京公演（赤いジャケットに「参」って書いてあるヤツ）のSeptember 2ndは涙モンですｗｗｗ











スタンスと前提の違いだと思いますよ～

おそらくですけど、ガッドはJazzをフォーマットとして捉えてるんだと思います
エレクトリックに移行した頃のマイルスみたいに。

そのフォーマットを使って、リード表現のサポートや自己表現をすることにこそ
フォーカスしているんだと思います。




で、リスナーとしてみれば、さんの言われる
「どこまでをJazzととるかは人それぞれ」にまったく同感です。

仮にガッドのプレイが真にJazzでないなら、彼が参加した
チック･コリアのアルバムはJazzじゃないってことになります。

スイングしたレガートがなければJazzじゃないっていうなら
Weather Reportは大半Jazzじゃなくなっちゃいます。
Herbie Hancock の名盤 Chameleon もそうです。
でも両作共にJazz史上欠かせない存在として認知されてますよね。

結局そのアルバムや演奏に「何を期待したのか」と「実際に得られたこと」が
違ったというだけではないでしょうか。

「だれそれのプレイこそモロにJazz、これこそがJazz」と言ったって、
それはその人の捉え方・感じ方に過ぎず普遍的なものじゃないですよね。
というより、音楽の感じ方に普遍的・絶対的基準なんてありゃしませんし。

あるいは「本物のジャズファン」とか言っても、結局はその人の基準が
普遍的なものであるかどうかということより、単に発言力・影響力があるかだけで
決まってしまったりします。




何をどう呼ぶのかって要するにラベル付けであり、それって、
そのラベルを貼った人の立場とか前提とか経験に基づくものです。
つまり、「常に相対的」なものです。

テツさんがこの話題をわざわざ出して意見を集めてる気持ちは
理解できる気がします（あえて書きませんが）。

同じ人でも状況や年齢などが変われば違うことを言うし、それで良いんだと思います。
そこに一貫性を求めることはないんだし。人って変わるもんですから。
第一、この辺の話っていくら意見や捉え方変わっても誰にも迷惑かけないし。

「あの時はこれが良いと感じた。今はこれが好き」
・・・それで良いと思うんですよ。




そういう意味で言うと、表現者って時としてすごい孤独を感じることがあります。

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