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The Kids Are Alright 


先日、The Whoのドキュメンタリー映画「The Kids Are Alright」を観ました。
くりさん、貸してくれてありがとうございます。


「The Whoの魅力とは?」
この映画を観てそう思った。

感覚ではわかるんだが、言葉にしづらいなぁ・・・。

例えば、ビートルズの完成度。
ストーンズのスタイリッシュさ。
ジミヘンの圧倒的な個性。
クリームのインプロ。
などなど。

楽曲において、そういったわかりやすく強力な武器を持たずに、国民的人気を得、いまだに人を惹きつけてやまないというのは、チョッと不思議な気はします。
(とはいえ初期のパブロックな感じとか、アイリッシュっぽいディティールはイギリス本国では受け入れられやすとは思いますが・・・。)

ただ、ロックの大きな魅力である「初期衝動」を作品としてレコードし続けたのは、或いはライブで表現しつづけた、こだわり続けたのはThe Whoが随一でないですかね。
ピートタウンゼントが表現していることはまさにココなんじゃないでしょうか。。。

そこをもっと拡げて言えば、The Whoは彼が生み落とした1篇の未完の詩のようにも思えます。



バラバラの個性のワルガキ4人が出会い、轟音と破壊行為でロックスターへとかつぎだされ、その頂点では暴力とノイズをアートへと昇華させ、さらなるロックモンスターへと肥大化してゆく。

ロックスターの狂騒とアルコール、ドラッグのなかで、本人達の限界値というものはとっくに超えてしまっていて、遂にキース(ムーン、dr)の死という形の代償となり、結局は活動停止の原因となってしまう・・・・・。


と、ざっくり書いても随分ドラマチックじゃないですか!?



そして、この映画はバンドの変遷をライブ映像とインタビューで追っていき、最後を締めくくるのが「Won't Get fooled again」という曲です。
これは、このフィルムの為にファンを集めて行った公開撮影のライブの模様で、キースの生前最後の記録された演奏になってしまいました。

彼の往年の野獣のような姿は影を潜め、何とか演奏をこなしてる痛々しい状態ですが、それでもラストの一番もりあがるバースではメンバー全員が若い頃のようなパワフルな音を奏で、フィニッシュに至ります。


そして映画も終わるわけですが、もう涙ボロボロですわ。

全英が泣いた!




とまぁ、後日談としてはThe Who復活にあたって、キースがドラムの手ほどきをしたリンゴスターの息子ザックスターキーがサポートを務めたり、ベースのジョンも永眠されたりと、あるのですが、
その都度の一挙手一投足がイギリスロック史の中心に据え置かれるわけで、このバンドのイメージというのはジャケットにもなっている、ユニオンジャックに包まれて眠る4人の姿に帰結されてしまうのでありました。


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